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イーサリアムの特徴と3つの魅力

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こんにちは、ラークです。

今回はイーサリアム(ETH)についてです。
ほとんどの販売所や取引所で扱われるメジャーなコインであるイーサリアム(ETH)。
そこにはイーサリアム(ETH)ならではの魅力や特徴があります。

 

イーサリアム(ETH)とは仮想通貨そのものではない

正確にはイーサリアム(ETH)は仮想通貨そのものではありません。
スマートコントラクトという機能をブロックチェーンに組み込んだ、プラットフォーム(※)なのです。
イーサリアム(ETH)が提供している仮想通貨はEther(イーサ)といい、イーサリアム(ETH)のマイニング報酬には、このEther(イーサ)が支払われています。

イーサリアム(Ethereum) ≠ 仮想通貨Ether(ETH)

 

(※)プラットフォーム - 商品やサービスを提供する企業と利用者が結びつく場所を提供すること。
引用 - 実用日本語表現辞典


イーサリアム(ETH)の3つの魅力

送金の速さ

ビットコイン(BTC)では10分に1回の頻度で行われるマイニングが、イーサリアム(ETH)では15秒に1回行われます。
そのため、スムーズな決済となるのです。


半減期がこない

イーサリアム(ETH)ではEther(イーサ)の発行上限枚数が決まっていないため、半減期もありません。
そのため、半減期のある通貨よりも、安定した価格を維持しやすいというメリットがあります。


スマートコントラクト

ブロックチェーン技術に+αの技術を盛り込んだイーサリアム(ETH)。
イーサリアム(ETH)は契約内容までブロックに書き込むことができます。
ビットコイン(BTC)+スマートコントラクト=イーサリアム(ETH)と考えるとわかりやすいでしょう。
スマートコントラクトについては、後述でもう少し詳しくお話ししたいと思います。


スマートコントラクトとは

そもそもビットコイン(BTC)のブロックチェーンには取引情報などが記録されています。
ですがイーサリアム(ETH)の場合、そこに契約内容をセットで記録し、条件が整えば自動でその契約内容を実行してくれるのです。
これがスマートコントラクトであり、イーサリアム(ETH)独自の魅力です。

AさんとBさんが、1万円貸して1年後に1万5千円にして返すという契約を結んだとします。

【例】

AさんがBさんに1万円送金しました。
……1年後……

BさんがAさんに1万5千円送金しました。

ビットコイン(BTC)の場合は、上記の事実的記録だけがブロックチェーンに刻まれます。
ですが、イーサリアム(ETH)の場合は、「AさんがBさんに1万円送金し、1年後には1万5千円にしてお返しします。」という契約内容自体がブロックチェーンに刻まれ、なおかつ条件が整えば1年後に自動でBさんからAさんへ送金されるのです。

 

発行上限のないEther(イーサ)

仮想通貨の多くは、あらかじめ発行上限枚数が決められていて、半減期というものが訪れます。
半減期については他の記事で詳しく触れようと思いますが、発行量が増えるに従って供給量が減らされていくことを指します。
ビットコイン(BTC)は2,100万BTC、ライトコイン(LTC)は8,400万LTC、リップル(XRP)は1,000億XRPと発行枚数に上限があり、これ以上発行されることはありません。
これに対しイーサリアム(ETH)は現在1億ETH以上が発行されており、マイニングによる新規発行も続いていますが、発行上限は定められていません。

 

承認方法はいずれPoSとなる

イーサリアム(ETH)は2019年9月現在、PoWが採用されていますが、すでにPoSに移行されることがアナウンスされています。
PoWやPoSとはマイニングの種類のことです。
PoWとは、Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)の略で、マイニング(取引の承認作業)を行うことによって報酬に新しいコインがもらえる仕組みです。

一方PoSとは、proof of stake(プルーフ・オブ・ステーク)の略で、保有しているコインの量に応じて新規発行コインがもらえる仕組みです。

PoW・PoSそれぞれの特徴は別記事にて紹介しますが、この承認方法の移行により、マイニング独占等の解決が見込まれています。

 

最後に

□イーサリアム(ETH)はコインではなくプラットフォーム

□半減期がこない

□最大の特徴スマートコントラクト

イーサリアム(ETH)の特徴など、掴んでいただけましたか?

今回はイーサリアム(ETH)のみに触れましたが、今後イーサリアムクラシック(ETC)との違いや関係についても書きたいと思います。